2月20日にTBSで放送されいた『バース・デイ』が面白かったのでご紹介。テーマは「東大野球部×クイズ王・伊沢拓司…究極の文武両道を実現する舞台裏」。
この番組自体は2018年に放送されていて、それが伊沢くんの解説付きでリメイクされているらしい。
以下にTVerのURLを掲載しておく。2月27日まで無料視聴できるとのこと。
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https://tver.jp/corner/f0067837
ちなみに、このままTVerを観る場合はこのブログをこれ以上読む必要がない。
伊沢くんがゲスト?
予告の段階で伊沢くんと東大野球部が出ることが紹介されており、最初は「なんで伊沢くんが出るん?」というのが疑問だった。
バース・デイという番組はドキュメンタリーで極めてバラエティ性が低い。TBS系列の『東大王』でレギュラーを張り続けている伊沢くんでも、番組に出演するのは馴染まないんじゃないかと思っていた。
私も最初は「東大野球部に入った学生が、どう早稲田・慶應と対峙するのか」というのがテーマなのかなと思ったからだ。
それが勘違いだったのだ。
東大野球部に入れるまでの物語
テーマは東大野球部に入るまでの物語だった。東大野球部の浜田一志監督が、いろんな高校を訪ね歩いて文武両道の学生の勧誘・モチベーションを上げることに取り組んだり、夏休みに体験会を実施し受験勉強法を伝授したり。
映像内では常総学院高校に訪れてスカウト活動も行っていた。進学校で野球の上手い生徒だけでなく、強豪校で勉強もできる生徒もスカウトしているそうだ。
なんと勉強合宿まで行っていたらしい。
「入ってもらわないとどうしようもない」。東大野球部を強くすべく、そういった活動を地道に行っている姿に、伊沢くんも感心していた。
野球より受験の話 - だから伊沢くんなのねと。
ちなみに伊沢くんもイメージと違って開成高校でも成績は良い方ではなく東大受験は苦労したらしい。
「クイズが強い」と「受験勉強が得意」は別の能力みたいよね。感覚的には理解しにくいけど。
東大野球部の監督ってどういう人がやってるんだろう
早稲田の小宮山監督とかは正式にギャラをもらって監督をやっているんじゃないかなと思っている。
一方で国立大学で高額な監督にギャラ出して頼む…ってのは難しいんじゃないかというところで、浜田監督は無給で東大野球部の監督を引き受けているそうだ。
本業は?
と思ったら塾の経営者らしい。

あとは書籍や教材を出したり、講演活動・メディア出演などを行っている。
恐らくフリーランスに近い形態で働いているんだろうと考えると納得する。じゃないとできないよね、と。
ちなみに本人も東大野球部の4番打者で、30歳くらいの時に東大野球部に戻るべく、会社を辞めて独立したとのこと。すごい。
私も母校の投手コーチとかやりたい気もあるけど、そもそも仕事をこういう形でフリーハンドにしないと無理だよね…と思っているのですごくよくわかる話だった。
東大野球部という選択
私も一応難関国立大学に浪人して進んだけど、野球はやらなかった。一方でもし、もし仮に東大に進んでいたら、そこで野球をやってみたかったなという思いはある。
理由としては、まずは、東京六大学でプレーができること。早稲田・慶應をはじめ、東大以外すべて名門校で、プロ予備軍のようなチームが相手。かつリーグ戦はすべて神宮球場ででき、降格もない。
勝つ確率だけは極めて低いけど、野球を楽しむならこれほど素晴らしい舞台はないと思う。
次に、練習環境も充実しているという点だ。東大の本郷キャンパスの近くに全面人工芝の素晴らしい野球場を持っている。

都心の一等地にこれだけ素晴らしい球場は、社会人のトップチームどころか、プロ野球チームですら1チームも持っていない。
寮も球場の近くにあり、2020年に改修が終わったとのこと。写真を見る限り、内装はとても綺麗で住みやすそうだ。
ちなみに
ちなみに東大野球部はリーグ戦で当たる相手が強すぎるゆえに過小評価されやすいが、弱くないどころか普通に強い。ほかのリーグ戦で試合したら健闘すると思うし、実際、帝国大学の交流大会などでは好成績をおさめている。
また、現・ヤクルトスワローズの宮台康平など、東大出身のプロ野球選手もいる。歴代では6人もいる。(歴代で6人は私は多いと思う)
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というわけで東大野球部だけは特別なんですよね。もし大学で野球をやりたい場合、1浪でも2浪でもして東大野球部に行くってのは手かもしれない。東大の野球部が他の国立と全然違うというのは自信を持って言える。
まあ、2浪したからといって行けるほど甘い場所じゃないんだけどね。私も1浪したときの志望校を考える際に、「東大は絶対無理だ」と思った。二次試験で社会2科目はきちーわ。