Netflixのドラマ『スタートアップ 夢の扉』が面白かった

12月からコツコツ観続けて、ラスト2話を目前にした正月休みでまた1話から観直してラストまで突っ走ってしまった。

『スタートアップ 夢の扉』。Netflixオリジナルで配信されていた韓国ドラマである。

 

今日はこのドラマの魅力を少し話していきたい。
MIU404やナギサさんなど例年に比べて良いドラマが並んだと感じた2020年だったが、私的には『スタートアップ』が最後に「ぶち抜いた」印象だった。

なお、『愛の不時着』と『梨泰院クラス』はこれから観る。逆に言えば、これらも観たくなるほど、スタートアップが面白いドラマであった。

「スタートアップ」という現代的なテーマ設定

ラブストーリーであるが、その裏で主人公のソ・ダルミとナム・ドサンが会社を起こし成長させていくという物語がある。
そして、その舞台もインキュベーション施設である「サンドボックス」。私のようにIT系で実際に起業している人間にはなじみのある設定だが、多くの方には「目新しい」という印象だと思う。

さらに各話のタイトルも「バーンレート」や「イグジット」など会社経営の専門用語を採用しており、途中で持ち株比率やハッカソンなど、スタートアップならではのテーマも扱う。
(それだの専門用語は出るたびに日本語でも字幕の解説が入る。)

このような現代的テーマのドラマが日本で生まれるか?と言われると厳しい気がしている。
2012年にフジテレビ系の月9ドラマで『リッチマン、プアウーマン』があった。あれは小栗旬が演じる日向徹がIT企業の社長として、マイナンバー制度の裏側となる管理システムを作る設定があった。
当時の新しさ、未来に対するワクワク感みたいなものにはとても興奮させられた記憶がある。

それ以降、日本のドラマに「設定の新しさ」を覚えた記憶はない。
もちろん、「Netflixオリジナル」というバックグラウンドがそれを可能にした面はあるだろうが、現代的な設定を上手くラブストーリーと並行して消化しきった韓国のドラゴンスタジオをはじめとした制作陣には頭の下がる思いだ。
(韓国好きの友人曰く、ドラゴンスタジオにはハズレがないらしい)

80分×16話のボリューム。毎回1本の映画を観続けるような満足感

とにかくボリュームがすごい。1話は80分~90分で、16話もある。
Netflixなので当然CMなんてものはない。日本のテレビドラマに換算すると2時間枠ぐらいのボリュームになる。

その中で毎回色々な展開が起こるので、毎回「映画1本観た」ような満足感を味わう。
これを2話、3話見続けるのは相当な体力を要するが、Netflixの「次の話を自動的に再生する機能」や「イントロをスキップする機能」、それから話自体のテンポの良さや疾走感を相まって、あっという間に観終わってしまう。

(少し話は逸れるが、音楽も素晴らしい。多くの挿入歌がドラマの名シーンを引き立ててくれる。)

恋人、仲間、家族、師弟、恋敵…スタートアップを取り巻く人間関係

登場人物が多くなくて覚えやすい一方で、彼らを取り巻く人間関係の豊富さと、その描写の上手さに脱帽する。

ジョークを交え笑えるシーンも多い一方で、思わず涙がこぼれるような温かいエピソードも盛りだくさん。
特にキム・ソノが演じるハン・ジピョンの周囲には心動かされるエピソードが多く、彼こそ、この物語の主人公なのでは?と思うことが多い。
(実際、Twitterではジピョンを推す声が多い)

スタートアップに関する胸熱くなるエピソードと、心温まる人間関係のエピソード、その両輪で動く『スタートアップ 夢の扉』は観ていて清々しく、本当に面白かった。

Netflixの会員費分の価値がある。ステイホームのお供に

Netflixの一番高い料金プランは月額1980円。

映画の料金を考えれば、このスタートアップ1本を観るだけでも十分ペイするものだと思う。ほかにもNetflixはアニメ・映画が豊富なので既に入っている人も多いだろうが…。

世間はコロナ禍、ステイホーム。
退屈な世の中をぶっ飛ばすお供に、『スタートアップ 夢の扉』を私は推薦したい。